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 CPDS講習プレゼン
ウェアラブルカメラが変える現場~土木技術者の働き方改革を考える。~
「ウェアラブルカメラを用いた建設業の新たな可能性について」

  講師:植村建設株式会社 代表取締役社長 植村 正人 (うえむら まさと)

 以下の資料は、技術研鑽に役立つことを願い、講師のご厚意により提供いただいたものです。

 20190716公開


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凡例
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それでは、
講習をはじめさせていただきます。

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1.建設業が抱える課題
2.工事現場における管理機能の課題
3.高品質施工を目指して
 3-1.“よりよく”を求めて:UNIQUE CONSTRUCTION
 3-2. ウェアラブルカメラ(AG-WN5K1)の活用に至る経緯
 3-3. 本工事におけるウェアラブルカメラの活用
 3-4. 機種選定と概要( AG-WN5K1)
 3-5. ウェアラブルカメラ導入の費用対効果
 3-6. 今後の活用について
4.波及性について ◆

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左のグラフは2014年の職員ピラミッドで、右図が2019年の職員ピラミッドです。
北海道の多くの企業が抱える問題として30歳代、40歳代の職員数が圧倒的に足りない状況だと理解できるかと思います。
近年では、職員が不足している状況から入職促進をおこなっているところではありますが
そもそもの問題の解決には至っていません。◆

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先ほどは全職員対象のグラフではありましたが こちらは、技術者と技能者(オペ)の職員ピラミッドです。
働き手とされている30~65歳未満の技術者数は28名で
5年後を想定すると、技術者数は不足する結果となります。◆

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5年後を見据えた際の現状の課題です。
構成的要素、技術的要素、会社経営の観点より継続性の観点にて述べておきます。
構成要素、技術要素では記載いている通りですが
継続的要素で肝となるのは新技術への取組と一人あたりの生産性をいかに向上させるべきかが焦点となります。 ◆

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より良い物を造っていく企業を目指す際 現場管理と本社管理によって、モノづくりを行っていくべきであることは確かです。
昨年の弊社の受注は31件で 本社が関わる現場管理で、人員は2~4人程度です。
現場運営や管理では、より少数精鋭となり可能な限り、人員の配置を少なくすることが
今後の会社経営にとっては大きな課題となった時に、
従来のやり方では 担い手の問題により企業規模を検討せざるを得ない状況に陥る企業も多いかと思います。 ◆

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これまでの話から、昨今のICONやICT施工を導入し 生産性を上げていく事をしていかなくてはいけません。
そこで、弊社では社内ブランドを立ち上げ 新たな技術導入と率先した取り組みを行っております。◆

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本件では、嶮淵現場におけるウェアラブルカメラの導入事例として それまでに至る経緯をお伝えいたします。
導入にあたっては、現場とUNICON(社内ブランド)にて協議検討して現場で実践しております。
ウェアラブルカメラに至る経緯は、ウェブカメラが発端でした
維持や、人が多くいくことができない状況(距離的に)に設置し
維持現場、災害現場、現場運営にとって自社保有の意義を実感◆

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また、2014年に受注した現場では 高さ60mを超える主塔の強調補修工事があり ゴンドラを用いて施工するため、
作業場の人員数が限られていることから ウェブカメラを用いて、現場施工を確認した。 ◆

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左図がウェブカメラの取付状況(ゴンドラ)とオペレーターの確認モニターです。
右側がウェブカメラを用いた確認モニターです。 ◆

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2017年に受注した滝里ダムの維持工事で 流木を集積する際、
現場施工の立証性も確保する事から ウェブカメラの利用も検討しましたが、
広範囲にわたる集積作業のため ウェブカメラの特性上昔いと判断し
ウェアラブルカメラを用いた現場作業を行いました。 ◆

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また、ウェアラブルカメラを用いて、現場立会や作業内容の確認を行ったほか
VasmapのGPS追跡機能を用いて、作業を行った場所なども記載した
※水位によっては流木が見え隠れする作業であるため  
確実に流木の撤去作業を行ったことを立証することが必要であった。 ◆

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現場事務所を中心として左側で“創意工夫”や現場の効率性を上げるために取り組んでまいりました。
もちろん現場の立会や施工の立証等にもつかっておりましたが
正直、社内検査等でウェアラブルカメラを使いたいと思ったことは何度もありましたが
双方の配信状況等があわわず、なかなかやることが出来ませんでしたが
この度、千歳道路事務所のPC利用の提案により 社内検査、段階確認を実施させていただいました。 ◆

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こちらが実際に、社内建を行っている状況です。
ヘルメットにカメラをセットしていますが、手にもって細部を映し出すことも可能です。
双方向の音声コミュニケーションも可能で画角や見せ方は慣れが必要ですが
十分確認する事の画質で、コミュニケーションを取ることができます。

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こちらが、PC側(社内検査側)の画質になります。
動画画像と静止画像には差がありますが、十分確認できます。 ◆

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こちらが段階確認をウェアラブルカメラで行っているが画像です。 ◆

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機種選定についてご説明します。
当社は今ある機材を工夫して現場の効率化を図ることを考えました。
確かに機種は様々あり、コストを掛ければもっともっと良くなることはありますが
働き方改革にともなう生産性の向上は、現状の工夫より改善されるほうが汎用性が高いと考えております。
弊社の導入は2017年2月に発表されたパナソニックのAG-WN5K1を用いております。◆

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導入にあたって弊社では 双方向のコミュニケーションが可能なことと 「防水・防塵」「耐久性」を重視しました。
また、多くの施工現場でも利用できることを想定し
例えば、橋梁下部や夜遅くでの施工でも用いることを想定した際は
暗いところでも撮影が可能な機能もあることが望ましいと考え
パナソニックのウェアラブルカメラを選定しました。◆

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導入費用と費用対効果はこのようになっております。
契約が2年間契約のため、月換算では16700円程度となっており
嶮淵舗装現場で換算すると7ヶ月で116900円となっております。◆

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116900円を“高い”と捉えるか?“安い”と捉える?
それが今度の波及性にも大きくかかわってきます。
そこで、嶮淵舗装現場を例にご説明します。
現場では13回、社内検査7回をウェアラブルカメラで予定しています。

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従来の社内検査とウェアラブルカメラを用いた費用を換算すると表の通りです。
所要時間が圧倒的にすくなくなることが理解できるかと思います。
一回の社内検査では23120円、ウェアラブルカメラを用いると3500円と
費用で比較しての安価になることを理解できるかと思います。 ◆

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7回分の社内検査を費用で換算すると 137340円と嶮淵舗装現場の導入コストよりも安い事が解ります。
ここで着目しなければならないことは費用コスト以外に
トータルの所要時間が2660分から490分になるという事 2170分の短縮効果があるということです。
これを費用換算した場合108500円の削減コストとなります。
これは1現場あたりのため、ざくっと計算すると 弊社は30の現場がありことから 
ウェアラブルカメラを用いたことにより200~300万の生産性の向上に寄与したといっても過言ではないかもしれません。 ◆

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今度の活用については 通信的な問題も今後出てくるかもしれませんが
6台まで同時に中継が可能なため、6現場をまとめて管理できる状況にもなります。
そのほか、道路巡回や異常時のパトロールを現場目線で情報共有したり
災害現場の活用や若手技術者の育成の場としても利用が可能と考えており
今後、このような場合においてもウェアラブルカメラを活用しようと考えております。 ◆

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波及性についてお話する前に、弊社職員とのありがちな 「働き方」改革についての会話をお話します。
PPTより説明は省略 働き方改革を進めていくためには、
たとえば1日5分でも30分でも作業の効率化を図るためにどのようにすべきか?
という 理想を話したり、夢を話す事、それを現実にするための仕組み作りが何よりも大切です。
その過程なかで、従来のやり方では改善しない事項で、改善することによってもたらされる結果が作業時間の短縮であり工夫です。
だから今回のようなウェアラブルカメラの導入に繋がったのも事実です。
その先に働き方改革があり、休日の確保であり、業界のイメージの改善に繋がるものだと思っています。 ◆

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話をもとに戻しますと
“波及性”を考えると皆さんの身近にあるもの また、理想を求めた先に必要と思われる機材はまだまだあります。
実際に、スマートフォンでもできないのか?という問いについては 出来ると思っています。
フェイスタイムをつかって通話が可能であり 画像による双方のコミュニケーションも可能です。
また、サーフィスのウェアラブルカメラなども新商品として作られています。
そのほか、たとえば、通信回線を使わない機材であったも ルーター的なものを活用して行うことも可能です。
それが、高額ではありますがソリトンスマートテレキャスターなど複数の現場
複数のシーンに合わせて使うことによって価値は見いだせるものだと思っています。 ◆

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最後になりますが。
今回は、ウェアラブルカメラを用いた社内検査、段階確認のお話をさせていただきましたが 時代と共に管理の在り方はかわっていくのかもしれません。
ですが、
我々作り手の形が、受注産業から提案型の受注産業となったとしても 「良い物を造る」といった。我々が追い求める最終の目標は たとえ時代がかわっても、施工方法が変わっても、一切かわることのない最終目標です。
良い物をつくるための課題があるのならば、そのすべての答えは「現場」にあります。
良い物をつくるためのすべては、今も昔も変わらず「三現主義」がすべてです。
「現実」をこの目で見て、事実を知る。 社内検査は検査確認のほかに、現場の苦労や大変さを理解し、本社が現場運営のサポートをすることが 何よりも大切であると、みなさん十分理解している事と思います。
しかし、
矛盾していることをお話するかもしれませんが。 働き改革の鍵は、この三現主義への挑戦なのかもしれません。
いかに、
各社が多様性をもち現場改革・本社改革をすべきであるか それによって、産業改革がもたらされるのも事実だと思っています。 ◆


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