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新得町を舞台にGISを日常ツール化~台帳が無いなら山岳登山用ガーミンで作ってしまえ!~(改)
北栄道路株式会社 専務取締役 今村 義輝(いまむら よしてる)
以下の資料は、受講者の技術研鑽に役立つことを願い、講師のご厚意により提供いただいたものです。
20250828公開
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この講習は、昨年、まだ中山さん開発局にいた時に札幌でやったもののリバイスなんです。実は林務の方から冬の四角の作業度の除雪頼まれて、その経緯があって
使い始めました。めどくさい工事で、要はマイマップ使って作業効率化しましょうってことです。今、施設課の石神さんとやり取りもやってるんで、それは事例だけちょっと紹介します。
今回は初回ということで最終的には防災とかその辺に使えればいいのかなと思ってまして、町村の中でも新得町をこういう分野で一番先頭にしたいなっていう思いがあります。皆さんと知恵出し合ってやっていければということで、さらっとやらしてもらいます。◆
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私、入社して40年近くになるんですけど、あの新得町の維持やってまして◆
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当時からこれです。まさしく私が使ってたのあのペーパーで道路網図ってやつで、細かくて見えないんですけど橋梁名だとか路線名これに入ってたんですね。で、現地行ったら必ずこれで共有して報告上げるって形でやってたんですけど、なんせ地元の人間じゃないとなかなか把握しずらい。うちも職員が結構地元出身じゃなくて帯広だとかよそから来てるので土地勘が無い。なので、口頭で説明してもなかなか理解できないっていう問題を色々考えてました。(人材育成の観点からも非常に手間と時間が掛かることも重要な問題です。)中山さんと色々やったりしてる内にQGIS(地理空間情報データの閲覧、編集、分析機能を有するクロスプラットフォームのオープンソースソフトウェア)とか色々やって最後にたどり着いたのがマイマップなんです。
で、何が良いか、これ課長にもよく言ってるんですけど、アイデアだけ考えればお金が一切かかりません。保守もいらないし何もいらない。ただアイデアがあれば何とでも転用可能なんで、初期導入費っていうの一切ないし、自分で作ってカスタマイズ簡単です。私はツールとしはすごく素晴らしいと思ってます。◆
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これ、道路網図をマイマップにしたものです。これ後で消方の方にも、QRコード渡しますんで、注意して使っていただければなと思います。
紫の丸いアイコンが橋梁です。橋梁名も入ってます。あの現物じゃないんで入ってないんですけど、行政区分や住所なんかも全部ブロックごとに、屈足とか
も全部あの表記してあるんで、これのフルのやつは後で配るんで活用していただければなと思います。
使い道あると思うんですよ。あの、多分役場さんの方も案外ね、地元じゃない人多くなってきてるんで、路線言われても住所言われても解らないってことあると思います。これマイマップのいいところで、Googleなんで、iPhoneよりAndroidの方が相性いいんですけど、iPhoneでも全然使えます。携帯で確認できるんで、住所だったり路線だったり報告する時も便利かなと思っます。これ中山さんにかなりあれして作ってもらいました。
ちょっとこれからもカスタマイズしたいなと思って、河川名だとか色々まだやりたいことはあります。これはもうオープン(一般公開という意味ではなく、職員の皆さんに限定公開する意)にしちゃいますんで、あの、職員の方みんなで便利使っていただければなと思ってます。◆

〈〈 上記マイマップ 新得町 道路網図

〈〈 参考:新得町道路網図 新得地区 PDFよりベクトル描写
100M重いです。実用には向きません。
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これ春から、維持の方で、係長が着てから使ってるものです。今までこれわざわざプリントしてペーパー出したりとか写真どうのってやったんですけど、今もジオデータ(位置情報=座標)付ければ写真マップに放り込んだらそこの場所にポンと飛びます。例えば災害だったりとかの時も、菜畑課長とも防災とか色々な意味で言ってたのは共有ホルダー1個作っとけばあとみんなあの写真撮った写真そこに放り込んでくれればマイマップに落とせば勝手にその位置に写真乗るんで、余計な手は一切なし。最終的にはあの防災災害時や消防さんだったり施設課だったりうちもそうなんですけど、みんなで共有してれば走ってる途中で例えば道が陥没してるとか、ボックス詰まってるよ、排水溢れそうよっていうのも写真撮って1箇所のホルダーに入れとけば全員で共有できる。写真はドラッグアンドドロップで投げればそのままこういう風に表記になります。座標は5m程度の多少の誤差はあるんですけど、大体の位置には飛ぶんで、あと写真と両方見ていただければみんなで一斉に情報共有できると思うんですよね。
毎月精算するは、これをホルダーにUPします。これ5月にやってQRコードと数量表だけ出してあとは共有して、確認をこれでしてくださいってことで、今年春からずっとあの菜畑課長ともお話してこれで今やらせてもらってすごく楽です。余計な紙もいらないんで、あと私思ってたのが、来年度とか事業、写真全部集約していけばどこが悪いっていうの一発で分かるんですよね。写真の数が多い路線って悪いんだなっていうのが分かるんで、予算を上げる時でも、説明やレクするのも楽かなと思います。あと道路の状態もこれで確認でき、わざわざ調査しないでも日々こうやってデータ蓄積していけばいろんな面で使えるなって思います。◆
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写真のあの無料なアプリです。携帯って大きなお世話ぐらい画素数大きいですよね。CALS/ECでは、(【画像サイズ】1280 × 960 ピクセル、【縦横比】4 : 3、【ファイルサイズ】500KB以下が基準)そこまでの画素求めてないんで、スマホのデフォルトカメラ使わない。このアプリ使って写真を撮らしてでGooglePhotoに全部投げ込まして管理してます。要は写真データ1枚1枚ちっちゃくしないと膨大なようになるんで、なるべくそのサーバーとかの負担減らしてます。現地確認できればいいのであれば十分です。工事用に黒板つけることもつけないことも可能です。写真をそのままマイマップに放り込んで、それ共有してればもうどこで何あって破損がどこ道がどうなってる、河川が反乱しそうだとかっていうのも全部共有できるんで防災の時に1番いいんじゃないかなと思っます。◆
無料アプリのダウンロード:アイホンの場合

電子小黒板PhotoManage
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草刈りでも活用してます。元々ペーパーで配布されていたものをマイマップ化してます。これは、刈り方の作業区分を示したものです。
凡例
濃い橙色:路肩+法面刈りのパターン
赤色:水平部分だけ刈るパターン
これがあれば、担当者が入れ替わっても口頭の説明なしで引き継げるので重宝してます。◆
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これは、草刈りの進捗状況分かるよう日々更新して、視覚的に作業の進捗状況が全員で共有できるようにしてます。
凡例
朱色:2周目刈り作業済み
黄色:3周目刈り作業済み
だから例えば町民の方から草刈りの情況を質問されたときはこれ確認していただければ把握しやすく対応が楽だと思います。下水関係もこのようにポイントを落としていけば管理がしやすくなると思います。◆
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これは、去年、産業課の方で、鹿駆除のための除雪やったんです。◆
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これが、除雪するために配布された位置図です。◆
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登山やる方っていないですよね。これはハンディのGPSで登山用で私が使ってるやつなんです。これはスコブル性能良くてあの普通に地理院地図も入っててルートを設定してナビゲーションもできれば、これで写真撮って写真の場所までナビゲーションもできるんです。ただソフトもコミ込みで10万近くしちゃうんです。物はいいけどこれ実用的じゃないですよね。これすごく物いいんだけど需要が少なくて廃盤になりました。
最初に考えついたのは、遊びで山行ったりとか川釣り行ったりとかしてる時に、これ仕事で絶対使えるなっていうのがあの発想の始まりです。◆
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今回、路線が分かんなくて、タイヤショベルで行く時に、ガーミンをオペレーターに持たせGPSでログデータ取ってこさせました。林道なら地図に載ってるんですが作業道なんで地図に載ってないんです。普通の道路であればGoogleマップ上でトレースして作業箇所を書いて作れるんですけど今回は無理。◆
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なので、ログを取って、マイマップでレイヤー作って、ここにただたにドロップして入れてやると、◆
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こんな感じで除雪した線が引けます。
標高や移動速度、当然延長も管理できるんです。これは、あえて路線だけ分かるようにして簡素化してるものです。
スマホでも普通に無料なアプリあるので登山用のガーミンと同じことできます。スマホでも同じ手順で放り込んでやったらこうやって路線図もかける。また、地点登録も可能です。たとえば消火栓の位置も落とし込んだり、マンホールの位置にしてもそうだし、仕切弁の位置なんかもマイマップ上に表記できるんで作図しなくていいっていうのが1番強みだと思います。写真にしてもドラックしてドロップしてやればそのまま表示され、レイヤー内の文字の打替えぐらいの手間で済みます。◆
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ガーミン附属のソフトのデータです。標高から位置データで、1分間ごとにデータ取得するとか、車で速度早い時は時間感覚を短くして徒歩だったら長くしデータ取得間隔の調整してます。ま-ここまだ詳細なデータは必要ないと思うんですが、やる気になればどんな風にでも使える。◆
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みんなで写真データだけでも集積していけば色々わざわざ調査しないでも気上で色々なデータ作れるっていう感じですかね。
まとめとしては要するに、遊びで使ってるとこれ使い道あるなと思って仕事に転用して使ったっていうのが始まりで、今回の1時間の講習を開いたのは、要点だけ今回は伝えれば、こうこういう使い方が誰も出来ることを紹介したかったんです。
これを発展させて最終的には防災を絡めて、新得町全体でみんなで共有して活用できるんじゃないかなと思います。私の方からは以上です。◆
