MENU

歴史写真デジタルアーカイブ作業仕様書および整理マニュアル

歴史写真デジタルアーカイブ 作業仕様および整理マニュアル

1. スキャニング基準(マスター & Web公開用)

使用機材:EPSON GT-X830 | 対象:昭和20〜40年代の印画紙および写真帳(アルバム)

原本 スキャナー取り込み設定(マスターTIFF)

原稿種別 反射原稿(写真・台紙)
イメージタイプ 24ビットカラー(※モノクロ写真も紙焼け・裏書きインク保存のためカラー)
解像度 600 dpi(※小判原稿は1200dpi推奨 / 付箋・裏書き等の文字記録は300dpi)
保存形式 非圧縮 TIFF(.tif)
取り込み範囲 白枠・フチを含め外側1〜2mmの背景まで(台紙はA4等の定型か最大サイズ固定)
自動補正機能 全項目 OFF(アンシャープマスク、退色復元、ごみ取り等すべて無効化)

公開 Web配信用書き出し設定(派生データ)

ファイル形式 WebP(推奨)または JPEG
カラープロファイル sRGB に変換・埋め込み
画像サイズ 長辺 1,600 〜 2,048 px(容量目安:300KB〜800KB/枚)
トリミング等 傾き補正後、絵柄部分のみをトリミング。リサイズ後に極小のシャープ処理。

2. ファイル命名の基本原則

  • すべて小文字を使用: Webサーバー(Linux等)での大文字・小文字の厳格な区別によるリンク切れ事故を防ぐため、アルファベットは必ず小文字を使用する。
  • 4桁のゼロ埋め(連番): 並べ替え(ソート)崩壊を防ぐため、必ず4桁(0001〜)で統一する。(将来1万点を超えた場合はBridge等で一括5桁化)
  • 区切り記号は「_(アンダーバー)」のみ: 階層や状態の区切りはすべてアンダーバーに統一し、入力ミスを排除する。
  • スマートナンバー(意味付き番号)の禁止: ファイル名自体に出所や分類を示す記号を混ぜず、純粋な「無意味な連番」を貫く。

3. メディア形態別の命名規則

シリーズ 対象メディア 命名規則・構成 ファイル名例
m シリーズ 単体写真 m + 4桁連番 + _枝番 + _状態 ・m0021_master.tif(表面)
・m0021_back.tif(裏書き)
・m0016_a_master.tif(枝番別アングル)
a シリーズ 写真帳(アルバム) a + 4桁連番 + _頁 + _状態/枝番 ・a0001_p00_cover.tif(表紙)
・a0001_p01_memo.tif(付箋あり)
・a0001_p01_master.tif(付箋なし)
・a0001_p01_01.jpg(記事用切り出し)
n シリーズ ネガフィルム n + 4桁連番 + _コマ + _状態 ・n0001_index.tif(全体俯瞰)
・n0001_01_master.tif(1コマ目)

4. 出所(来歴)とまとまりの整理・保管手法

同じ段ボールや特定の所有者から見つかった「史料の物理的なまとまり(原秩序)」は、ファイル名ではなく以下の2つの手法で維持・管理する。

  1. 親フォルダによる物理的分類:
    スキャンデータを保存する大元のフォルダ名に出所や共通点を明記する。
    (例:📁 Box01_〇〇事業所旧蔵_昭和40年代除雪関連)
  2. プロパティ(メタデータ)への一括書き込み(究極の防衛策):
    Adobe Bridge等のソフトを使用し、同じ出所の画像群を全選択した上でプロパティ情報を一括付与する。
    • タイトル(Title): ファイル名と同等の管理ID
    • コメント/説明(Description): 段ボールA(〇〇事業所旧蔵)よりスキャン
    • タグ(Tags): 昭和40年代; 除雪; (検索用キーワード)
取り扱い・作業メモ:
  • 古い付箋は無理に剥がさず、「付箋あり(300dpi)」と「付箋なし(600dpi)」の2パターンをスキャンする。
  • 写真の反りによる傾きはスキャナーガラス面で無理に合わせず、後処理(Photoshop等)で無劣化回転補正を行う。
  • 原本スキャンデータ(マスターTIFF)は非破壊で厳重保管し、トリミングやカラー化などの加工は必ず複製データに対して実施する。

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

  • URLをコピーしました!
目次