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「完全遠隔臨場完成検査の手順」~準備から受験までのノウハウ~

ID:20220315-706200-02

目次

「完全遠隔臨場完成検査の手順」~準備から受験までのノウハウ~

講師:株式会社磯田組 土木部工事課 主任 坂本 昌則 (さかもと まさのり)

 以下の資料は、技術研鑽に役立つことを願い、講師のご厚意によりご提供いただいたものです。

20220315公開


▼PowerPoint PAGE-01

凡例 
★:クリックしてアニメーションを進める。 
◆:クリックして頁を進める。
磯田組の坂本です。よろしくお願いいたします。本日は 苫小牧道路事務所主催 CPDS講習会 題目 basepage bptelecomを活用した 「完全遠隔臨場完成検査の手順。~準備から受検までのノウハウ~」と題しましてお話しさせていただきます。 従来の完成検査は技術検査官、発注者監督員、受注者が検査現場に集まり現場検査、書類検査を行っているのが現在の状況ですが 近年、新型コロナウイルスの影響もあり遠隔臨場での段階確認立会確認が各現場で多くなったと思います。完成検査も遠隔臨場で行う事により 感染リスクの低減、移動時間の削減などの効果も期待できることから完成検査を遠隔臨場で実施した準備から検査本番までのノウハウ をお話していきたいと思います。 ◆
《参考》 ソリューションとは、一般的には「回答」や「解決すること」などの意味を持つ英語である。 IT用語としては、企業がビジネスやサービスについて抱えている問題や不便を解消すること、および、そのために提供される情報システムなどを指す。

▼PowerPoint PAGE-02

完成検査の前に・・・ 【検査書類のフル電子化】について説明します。
★ ➀遠隔臨場完成検査を受検するには納品対象書類のPDF化が条件。
★ ②PDF化した資料のしおり付けは必須。
★ 検索が困難なページは2階層、3階層としおり付けを行うと検査時に有利。
本人が探せれないと相手も探せれない。 ◆

▼PowerPoint PAGE-03

次に 【配信機器の準備】について説明します。
★ 本体PCはbp telecom起動。
★ 拡張モニターは画面共有時(相手に見せる)に使用します。
★ タブレットPC又はスマホは手持ち資料(納品対象外)の確認時に使用します。
★ 手持ち資料は取出しやすい位置に置きます。
★ 拡大
★ 遠隔臨場完成検査を受検するにはこの4項目が必要になります。 ◆

▼PowerPoint PAGE-04

次に 【画面共有手順】について説明します。
★ ➀ bp terecom画面下の画面共有ボタンから。 [画面を共有する]をクリック。
★ 共有したい画面を選択しクリック。 ★ 本体PCで資料を開き ★ 選択した共有画面にドラッグ移動します。
★ ★ 画面共有を行うにはこの4つの動作が必要です。 ◆

▼PowerPoint PAGE-05

次に 【~写真管理ソフト~】準備について説明します。
★ 写真階層ツリーは最低限で表示します。
★ 準備が整ったら最小化しバックグラウンド状態にします。
★ ★ この準備を行う事でソフト起動時間などが削減され効率良く検査に臨めます。 ◆

▼PowerPoint PAGE-06

次にワークフロー画面の準備について説明します。
★ ➀bp telecom起動するとタブが2個できるので「会議室」のタブを拡張モニター[画面共有]へドラッグ移動します。
★ ②準備が整ったら最小化しバックグラウンド状態にします。
★ ★ この準備を行う事で効率良く検査に臨めます。 ◆

▼PowerPoint PAGE-07

次にフォルダ階層表示について説明します。
★ 本体PCのbp telecomは全画面表示にせず検査書類フォルダ階層を表示してたほうが効率良く納品書類を検索表示できます。
★ ★ この準備を行う事でフォルダから探す手間もなく書類データを共有できる。 ◆

▼PowerPoint PAGE-08

次に画面共有開始 ~参加者ネットワーク~について説明します。
遠隔臨場完成検査の利用システムはbp telecom。 ★ 発注者3系統、
★ 受注者3系統。
★ 全6系統のネットワークにて遠隔完成検査を実施します。 ◆

▼PowerPoint PAGE-09

次に画面共有開始から~出席者紹介と概要説明について説明します。
★ 概要説明含め検査書類の確認時、スクショや拡大縮小にて各自調整するように事前に周知したほうが良いです。
★ 出席者紹介が終了したら現場代理人、検査官以外の出席者は『カメラとマイクをOFF』にし通信回線の保持を推奨します。 ◆

▼PowerPoint PAGE-10

次に遠隔臨場現場検査 ~ライブ中継について説明します。
各工事の方々は遠隔臨場現場確認は既に実施されていると思いますので実施方法等は省略しますが
★ 注意点として bp telecomのPC画面表示の画面が小さければ各自拡大縮小で対応し
★ 現場検査までの待ち時間はマイクをOFF。
室内と違って風の音声を拾ってしまうので注意が必要です。 ◆

▼PowerPoint PAGE-11

次に遠隔臨場現場検査 ~実測値記入について説明します。
現場検査実測値を検査官PCにて記入してもらう為には。
★ ➀画面共有ではなく事前に記入してもらう資料をアップロード。
★ ②検査官側に『プレゼンターになる』に切替えます。
★ ③ペン機能が使えて記入でき。 ★ ④記入が完了したらスクショボタンで保存します。
★ 但しこの機能は画面共有ではできませんので注意してください。
記入してもらいたい資料を最初にアップロードすることを覚えておくことが大事です。 ◆

▼PowerPoint PAGE-12

次に遠隔臨場書類検査 ~ワークフローについて説明します。
★ basepageワークフローによる書類検査をコレクション機能によるブックマークを活用。
★ ★ 項目毎に整理することで起案文一覧を効率よく表示させる事ができ、
★ メモ機能を活用し実施回数や実施日を記入することで検査官からの質問後即座に返答できます。 ◆

▼PowerPoint PAGE-13

次に ~写真管理ソフトについて説明します。
★ 写真管理ソフトによる書類検査は、ツリー表示、サムネイル表示、写真表示の3分割に表示し 提示が求められたらツリー表示から種別、サムネイルから見せたい写真をクリックすると拡大表示されます。
★ ツリーのフォルダ階層は深くすると検索に時間を要するので3階層までとした方が良いです。 ◆

▼PowerPoint PAGE-14

次に~PDF見せ方の工夫について説明します。
★ PDF化した検査書類を求められた内容に応じて効率よく確認してもらうには、
★ しおりを作成し受験者が検索しやすくするのは当然だが、電子納品対象なので 各項目毎及び起案毎にしおりを作成するのは必須。
★ 仮に検索できたとしても安心せずに検査官に文字が見えるかの確認が必要。
あきらかに文字が小さい場合は拡大縮小にて対応します。
★ 注意点として 画面共有の資料は本人受験者しか拡大縮小ができないので
しおり階層は3階層程度までにしたほうが良いと思います。 ◆

▼PowerPoint PAGE-15

次に~手持ち資料の見せ方について説明します。
★ 手持ち資料の確認は「ダブレットPC又はスマホ」にて行う。管理者専用ページから 追加したいタブレットPCなどに招待することでbp telecomに参加できます。
★ ダブレットPCのカメラ映像です。鮮明に見えるのがわかると思います。
★ 注意点として タブレットPCのカメラはONのまま何も映らないようにデスクに置き、マイクはOFFにし。
デスクテーブルと手持ち資料を置く引出し台に段差を設けることでカメラ調整が容易になると思います。 ◆

▼PowerPoint PAGE-16

次に ~現場での苦労や工夫について説明します。
★ 検査の最後に『最後に何か伝えたい事はありますか?』などの質問があると思います。
★ この時に創意工夫実施報告書をパワポでアレンジし動画も交えて説明すると 大変効果的なので活用をおすすめします。 ◆

▼PowerPoint PAGE-17

~検査を終えて思ったことですが

➀.完全遠隔臨場完成検査は現場代理人1名でのPC操作の受験となる為、 現場検査の進行、PDF書類の内容、工事写真の検索、ASPワークフロー起案文章など すべての検査書類の把握具合が完成検査の進捗に影響する為、社内検査による模擬検査を 「技術検査官考査項目」に沿って数回実施する事を強く推奨します。
模擬検査を実施すると予期せぬ事態やタイムラグが発生するので必ず実施してみて下さい。
②.検査官からの質問に現場代理人が返答に困った時などの為に完成検査参加者の 会社上司や品質証明員に助言をもらえるようにbp telecomのカメラやマイクを スムーズにONOFFできるように確認した方が良い。
完成検査中はカメラとマイクはOFFになっているので注意。
③.遠隔臨場完成検査を行う前には再度マイク付きイヤホンなどの動作確認をして下さい。
監督員や社内検査員が遠隔臨場の現場確認を実施していれば問題はないと思いますが、 完成検査で初めて遠隔臨場に参加される方のマイク付きイヤホンの動作確認をしたほうが安心です。
例として参加者のマイクが離れた位置に配置されており音声が聞き取りにくいなどがあります。 ◆

▼PowerPoint PAGE-18

次に伝えたい事と題しまして移動時間縮減の効果で
★ 遠隔臨場の移動時間縮減による監督員の効果検討 を行いました。
★ 苫小牧道路事務所と新冠町では往復3時間の移動時間が必要で監督員の遠隔臨場立会確認 の回数で検討したところ。
★ 1つの工事で36時間低減。
★ 仮に担当監督員が5工事分担当していたら180時間低減でき効果は絶大。
★ このことから受注者は遠隔臨場の積極的な活用が必須です。
受注者側にも手待ち時間削減のメリットも期待でき、発注者受注者双方で働き方に変化が生じる事が お分かりになると思います。 ◆

▼PowerPoint PAGE-19

次に伝えたい事と題しまして ~環境対策を自主的に実施しましたので紹介します。
★ ➀.作業員への省燃費運転教育を講話やビデオにて実施し
★ CO2削減の意識向上に努めました。
★ ②.カーボンオフセット活動に参加。 地球環境に優しい木製品を使用することで
★ CO2削減・吸収 ★ ③.環境家計簿の取組を実施することで
★ CO2削減量の把握ができ毎年自主的に実施する事で 過年度の削減状況などが確認できます。
このように身近な取組みを取り入れることにより個々の現場の環境対策が実施できます。 ◆

▼PowerPoint PAGE-20

次に自主的な環境対策の結果ですが
★ 環境家計簿から工事期間中のCO2削減量を 算出しました。
★ R2年度  8.3t-CO2 削減
★ R3年度 10.1t-CO2 削減
★ 前年比21.6%削減となりました。
★ 今後は、『北海道インフラゼロカーボン』の取組で企業(本社)単位の取組が必要となって くると思います。 ◆

▼PowerPoint PAGE-21

本日の講話は以上です。
★ 少しでも参考になって頂けたら幸いです。 ありがとうございました。 ◆

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