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RULE-007_施工計画書作成の留意点とルール

021-1021_rule-007

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▼STEP- 1_ASPの導入

目次

1-03 RULE-007_施工計画書作成の留意点とルール

 施工計画書の基本ルールはここにある。我々は、基本に忠実です。

 下記マニュアルには、施工計画書の基本ルールその他がまとめられている。 ためになることが多々あるので参考とすること。

▼ 土木工事書類作成マニュアル(案)

▼ 工事の施工・検査-国土交通省北海道開発局

《解説》URADOは他と違うことをしていると見られがちですが、 国土交通省、開発局のマニュアルや基準類を基本として忠実に運用し、さらに工夫して扱いやすくしています。 施工計画書も同じように開発局ホームページにある土木工事書類作成マニュアルを基本に作成します。 これを具体的にASPによる電子決裁や利便性、実際工事で起こった不都合等の改良点や 最終的な工事の評価に対しての注意項目を盛り込んで作成したチェックリストがASPの総合サイトに入っています。 これを熟読して作成、修正等していってください。
 まずそのまえに、施工計画書のチェックをしてみてよくみるのが、ただ単にマニュアルに書いてある流れで文章を並べ立てて作成していて工夫がないのが見受けられます。土木工事書類作成マニュアルの本来の目的とはなにかって言うのがあまり考えられていないのが実状です。
  「土木工事書類作成マニュアル」が何故存在し、目的としているのかを考えてみました。 この考えは個人差があると思いますが、意思統一も考慮して次にあげた解釈として作成してってもらいたいと思います。

URADOにおいては、”施工計画書至上主義”である。

  1. 計画なきものは、どれほど良い結果であっても評価はされないと心がける。
  2. 検定書類、施工計画書は、テプラを使用して綺麗に作ったからといって評価は決して上がらない。
  3. ASP総合サイトの「(非公開)FORM32_施工計画書チェックリスト」を熟読のうえ 施工計画書を作成すること。
     以下は、そのリスト内の重要ポイントの抜粋である。

FORM-032_施工計画書チェックリスト重点ポイント

  1. インデックスは、リユースする。
  2. パイプファイルは、リユースする。⇒rule-02「書類のエコ化マニュアル」を参照
  3. 背表紙は、ここから ⇒FORM-31
  4. 施工計画変更履歴一覧表を冒頭につける。(最大のポイントである。検定の始まりに必ず検定官の目にとまる。間違いなく好印象になる。) ここから ⇒FORM-33
  5. 提出は必ず「施工計画書チェックリスト」を用いて社内検査実施後に提出(緑色でチェック)すること。 ⇒FORM-32_社内検査(一般非公開)をしていない施工計画書は受理しない!様式はASPポータルサイトからDLする。
  6. ページを必ずいれる。枝番や欠番になっても良い。手書きでOK!
  7. 追加・変更の場合 遅延無く施工計画書の追加を作成し、ワークフローで決裁すること。→検定官はこの行為を適切に行っているか確認する(採点のチェックリストにあるため)ページに追加日を記載する。  
    例: 3-25-1(20110905_追加) 3-25(20110905_変更)
  8. 次項が欠番の場合 ページ番号のふり直しは行わない。 例:1-40(P1-41_欠)の様に欠番の前頁に記載する。
  9. 廃止の場合はそのまま添付し、ページに廃止日を記載する。 例:5-37(20111201_廃止)
  10. 総合評価提案項目や特筆事項については色分けする。 (技術提案:青、改訂箇所:赤、特筆事項:緑)
  11. 第2回円滑化会議(施工計画書の机上説明)を早急に行う。出席者:総括監督員、主任監督員他、発注者支援業務、受注者(代理人の上司、品質証明員の出席を推奨する。)
  12. 工事概要→工事内容の記載は、設計図書の工事数量総括表の写しとする。(新規作成は厳禁。業務軽減に反する行為)
  13. 工程表→(初版)は、契約工程表を添付(提出のスピードが優先)
  14. 現場組織表→現場代理人、主任(監理)技術者及び工程、出来形、品質、機械、安全巡視、IT関連管理責任者、事務等の各管理担当者を明記する。「IT関連管理責任者」とはASPのIDやパスワード、セキュリティ関連に対して会社全体で定めた責任者。会社のセキュリティー要綱記載の責任者。
  15. 施工体系図は施工体制台帳に添付し、変更(追加)時も施工体制台帳の変更としてASPで起案する。検査時(最終成果)は施工計画書の「3 現場組織表」に添付すること。 (施工計画書の途中段階は施工体系図を添付しないこと。変更の回数を少なくするため。)
  16. 施工方法は施工順序に合わせてフローを作成し、段階確認、立会がどこの場所で必要か明記し、更にそのフローに沿って順に詳しく記述すること。
  17. 安全管理→セキュリティ対策を明記する。敷鉄板の盗難防止からOA機器の盗難防止或いは、電子データの漏洩などに至るまで広範囲に!
  18. 緊急時の写真のブログUP訓練と運用方法を明記する。訓練をしなければ着工不可!
  19. 交通管理→過積載対策を工夫をこらして記入すること。
  20. 環境対策→環境家計簿の計画を記載する。CO2削減の具体的な数値目標を設定し記載。また、現場内教育訓練計画を記載。
  21. 創意工夫・社会性・イメージアップ→計画を明記する。創意工夫と社会貢献の計画は、概略であってもよい。FORM-20&21。(一般非公開)様式はASPポータルサイトからDLする。
  22. NETIS→新技術(NETIS)に登録されている施工方法や資材についての計画(申請書・計画書を添付)を記載する。工事内容の変更が無ければ、後日の追加使用は認めない。
  23. 全般的に施工計画書に記載した実施項目については必ず実施内容、目標値、実施確認方法も記載する。
  24. 工事円滑化会議終了後、施工計画書の16番目の章として「CALS/EC」を加え、確実に履行する。

《解説》
1,2 まず、施工計画書を綴るインデックスや「キングファイル」があります。 ここでは「キングファイル」は商品名なのでパイプファイルと言ってます。 この後でてくるエコ化マニュアルでもでてきますが、 インデックスは支給しますので作成する必要はありませんし、パイプファイルも新たに用意する必要はありません。

3 背表紙はASP総合サイトにデータがあるのでそれを編集して使ってください。 外見については以上です。ここから中身に入っていきます。

4 工事内容(数量)は設計図書の工事数量総括表の写しを綴ってください。 わざわざ作りなおして添付すると時間がかかります。 作りなおして添付したら遅延行為としてみなされたり、設計書とのチェックがしにくくなります。

5 遅延行為とみなされるもののもう一つが工程表です。 施工計画書で一番時間がかかるものが工程表だと思われます。 最初の施工計画書は提出スピードが要求されます。 初版の工程表は契約工程表を添付して提出してください。

6 現場組織表に各管理担当者を明記するのはごく当たり前に作っていると思いますが 当道路事務所は基本をASPを活用した電子決済やデータの受け渡しを基本にしています。 従来の施工での管理だけではなく、個人のID、パスワードやセキュリティ対策が重要になってきます。 従って、「IT関連管理責任者」を明記して貰うことになります。 ASPは主に電子決済を目的としたシステムですが、個別のID、パスワードが他人にわたってしまうと成り立たないシステムです。 また、電子データが非常に重要になってきますので、情報の漏えいやウィルス感染、 データのバックアップなどの管理も重要になってきます。 「IT関連管理責任者」は会社で定めている責任者を明記し、管理してもらう必要があります。 もし、会社で定めていなければ、会社に相談し定めてください。

7 総合評価提案内容に関わるチェックシートは施工計画書と同時に提出して貰います。

8 この後、CALS/EC事前打合せ簿について説明しますが、決った内容を16番目の章として添付して書類の整理等について確実に履行してください。

9 施工計画書は初版ができた時点ですぐに説明をして頂きます。 施工計画書は提出義務はありますが、発注者が注文をつけるものではありません。 ですが実際のところ、事故や施工上の不具合が発生したときの対応などにおいて、 施工計画書に書かれている内容が必要になる場合があります。 そのときに、必要な情報がない、わかりにくいと言ったことを避けるための問題を事前に解消するための対策をとらなければなりません。 それがここで言う机上説明です。 必ずこのときに変更や追記などの指示が生じた場合はASPで起案してください。

10 よく検定等で聞かれる内容の中に過積載についての記述があります。 過積載を予防するための記述と管理について聞かれます。 具体的にどう取り組むか書いておく必要があります。

11 セキュリティ対策ですが、大まかに施工機材等に関するセキュリティとOA機器に関するセキュリティがあると思います。 具体的な取り組みを記述してください。

12 社会性、創意工夫についての計画も具体的な内容を明記してください。

13 ASPが立ち上がったら、「電子納品対象外」フォルダに「01_緊急時」フォルダを作って緊急時で必要と思われるものを予めいれておいてください。 緊急時は早急な対応が要求されますので、工事名や社名、請負金額など決っていることはいれておいたほうが早く作成できます。

14、15 緊急時の写真のブログアップ訓練を明記しておいて、ASPが立ち上がったらすぐに訓練を実施してFORM-22様式に書き込んでください。 これは緊急時にすぐに写真をアップしてもらい、それを資料とすることを目的としています。 かなり重要で、スピードが重要視されるものです。 これができていない状態で何かあると大きな問題となりえます。 従って、訓練を実施してからでなければ現地での作業に入ってはいけません。 施工計画書の留意点に戻ります。

16 施工計画書だけではありませんが紙媒体で運用していただくものは変更履歴一覧表を作成して貰います。 書式はASPにありますので使ってください。 ただし、ISOを取得されていて決った書式があるのであればそれを使って結構です。 どちらか一方で結構です。 これは日頃のチェックや監査、検定等で見やすくなり、好印象になります。

17 また、これと同様に好印象となるものでページ番号があります。 各ページに番号を手書きでもよいので書き込んでおきましょう。

18、19 欠番や変更、追加、廃止等が発生したときはこのページ番号の横に日付を添えて例のように書いておきます。

20 よく色分けされているのを見受けられます。 ですが、手分けして作っていてページによって色分けが違ったりすると見る人が困惑します。 また監督員や発注者支援業務、他監査や、検定官はその色がなにを示しているかわかりませんので、 書いてあるとおりにしてください。 監督員、発注者支援業務は他工事とも統一されるので何を意味してるか判断できますし、 誰に質問されても請負業者でなくても返答できるようになります。
 
以上、施工計画書作成の簡単な留意点を説明しました。 その他はチェックシートを確認して頂いて行ってください。

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