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「フル電子化・ペーパーレス検定~othrs格納統一ルール後の検査~」  

ID:20210525-646768-12

目次

「フル電子化・ペーパーレス検定~othrs格納統一ルール後の検査~」

講師:大同舗道株式会社 工事部工事課 工事長 菅原 健太 (すがわら けんた)

 以下の資料は、技術研鑽に役立つことを願い、講師のご厚意によりご提供いただいたものです。
20210524修正
20210129公開


▼PowerPoint PAGE-01

凡例 
★:クリックしてアニメーションを進める。 
◆:クリックして頁を進める。
大同舗道株式会社 菅原 健太 と申します。
私からは「フル電子納品のためのothers格納統一運用のルールについて」の説明と
「フル電子化・ペーパーレス検定 ~othrs格納統一ルール後の検査~」について説明いたします。 ◆

▼PowerPoint PAGE-02

こちらが目次となっています。
この順番で説明させていただきます。 ◆

▼PowerPoint PAGE-03

北海道開発局における電子納品等に関する手引き(案)令和3年5月版に記載されている工事完成図書の納品方法はこのようになっております。
注目していただきたいのはothrsのORGフォルダのところですが、格納場所が決まっているのはORG001・002・600~999となっています。
ここで記載されている成果品以外の書類(例えば搬入材料集計表などの書類)について、フル電子納品することを目的とし、 格納場所が割り振られていないothrsのORG200~299フォルダに格納場所を統一、運用します。 ◆

▼PowerPoint PAGE-04

フル電子納品のための”othrs”フォルダーの統一体系(案)について説明します。
ORG201~ORG299までのフォルダをこのように統一運用します。
「ORG201」 竣工書類目録
「ORG211」 施工体制台帳
「ORG212」 下請引取検査
「ORG221」 使用材料承諾願い
「ORG222」 搬入材料集計表
「ORG231」 品質管理報告書
「ORG232」 試験成績表
「ORG241」 出来形測定結果表
「ORG251」 舗装工事データ(舗装工事データ・性能規定データ)
「ORG261」 新技術活用(zipデータ・PDF・その他新技術に係るもの)
「ORG271」 創意工夫・社会性等実施報告(PDF及びオリジナルデータ両方格納)
「ORG281」 プレゼンデータ(検査時の工事諸元や見学会のデータ・広報用データ)
「ORG282」 伝わる写真(枚数は定めないが、厳選した写真を保存する)
「ORG291~299」201~289に存在しないもので、各請負業者が独自に作成したいものを任意で運用 することとします。
このように電子納品したデータが統一運用ルールにのっとり格納される為、
検査やその後に発注者がデータを探す際に容易に探すことがでます。 ◆

▼PowerPoint PAGE-05

フル電子納品のためのbasepage”othrs”フォルダーの構成例です。
各工事のbasepageローカルサイトのFC内“othrs”へ以下のORG200番台のフォルダーを構築し、運用をします。
受発注者間の情報共有や検査時書類の格納を容易にすることができます。 ◆

▼PowerPoint PAGE-06

最後に昨年度当社実施工事のothrsの内訳と統一運用後の検査について紹介します。
左が検査時にothrsに格納したファイルの一覧です。納品ファイルの内訳がこのようになっています。
昨年度のothrsの統一ルールを守り提出しています。
このフル電子化ルールを守ることにより検査はスムーズに進行し、時間通り終了いたしました。
右下の写真のが検査の写真となります。
机の上に上がっているファイルは施工計画書のみとなっており、PCでのデータ閲覧検査となっております。
また当社検査体制も現場代理人・監理技術者のみ臨場参加、その他はZOOMでの遠隔参加となっています。 ◆

▼PowerPoint PAGE-07

まとめといたしまして フル電子化・ペーパーレス・othrs格納の統一ルールを実施することの利点として
①統一のルールを運用することによりフル電子納品でのスムーズな検査を実施できます。
②道路事務所の倉庫を圧迫している書類を少なくし、広い意味でコスト削減を行えます。
③電子納品したデータが統一ルールにのっとり格納されている為、納品後に発注者がデータを探す際に容易に探すことができます。 以上の点でのメリットがあり、運用を推奨します。
以上で統一ルールの説明を終わらせていただきます。

フル電子化・ペーパーレス検定 ~othrs格納統一ルール後の検査~について説明させていただきます。 ◆

▼PowerPoint PAGE-08

目次になります。
この順番で説明させていただきます。◆

▼PowerPoint PAGE-09

最初に概要説明と現場検査をiPadを使用し、ペーパーレスで行います。 iPadとApple Pencilによる現場検査を行います。
写真は概要説明から始まり現場計測後に必要な出来形図をiPad上で検定官に確認していただいています。
紙資料での検査では、汚れないよう雨・雪等の場合はラミネート等して苦労して資料を持ってきていましたが、iPadを使用することにより、簡易防水の為そのまま持って行けます。
また書類検査では出来形測定箇所を素早く確認することができ、拡大させることや現場で記載した数字・文字が鮮明に残せます。
Apple PencilとiPadがあれば書類をスキャンしてPDFにしてiPadのフォルダに入れておけば、iPad上で直接書き込めます。
写真のとおり検査官にiPad上で集中して見ていただけるので、紙媒体より検査官の食いつきが良いように感じました。
当社では初の試みだったのですが、非常にスムーズに進行できたと思います。
また概要(施工計画や円滑化の資料から抜粋)・出来形図もPDF化していましたので用意するのに時間はそんなにかかっていません。 ◆

▼PowerPoint PAGE-10

Besepageの見せ方の工夫ですが、従来のブックマークではなくMicrosoft Edgeのコレクション機能を使用しました。
使い方は従来のブックマークと同じですが隠さず見せています。
またメモ機能があるので「何回提出」「着手日」等メモしておけます。
私のようなあがり症の人間でも間違えなく答えることができます。
またMicrosoft Edgeのコレクション機能を使用すると検査官が、予行演習・社内検査等を行っていることを、この整理しているこの画面を表示するだけで、容易に確認することができます。 ◆

▼PowerPoint PAGE-11

しおりについてです。
書類の見せ方でしおりが重要ということはCPDS講習等で行っていますが、3階層程度で納めるのが理想です。
しかし工区など現場特性に合わせて4階層程度であれば問題なく説明できるのではないかと考えています。
ペーパーレス化に必要なPDFの書類。その書類に必要不可欠なしおりの作成。
しおりをこのように4階層程度まで作成することによりピンポイントで検査官の求める書類を開くことができます。 ◆

▼PowerPoint PAGE-12

しおりについてです。
書類の見せ方でしおりが重要ということはCPDS講習等で行っていますが、3階層程度で納めるのが理想です。
しかし工区など現場特性に合わせて4階層程度であれば問題なく説明できるのではないかと考えています。
ペーパーレス化に必要なPDFの書類。その書類に必要不可欠なしおりの作成。
しおりをこのように4階層程度まで作成することによりピンポイントで検査官の求める書類を開くことができます。 ◆

▼PowerPoint PAGE-13

本社役員のリモート参加による最小限の臨場検査行います。
検査会場は、移動時間を短縮するため、現場に近い道の駅マオイの丘 三階会議室を借りました。
事務所を撤去してしまった現場などは近くの施設で行うとスムーズに検査ができます。
コロナ禍での検査となるので最小限の参加人数で行っています。
監理技術者・代理人・品質証明員のみ臨場し、本社からの参加はリモートとしました。
当社は検定会場と本社をZoomで繋ぐ方法を採用しています。
ウェブカメラと集音マイク各1台 ノートPC@3台 モニター@3台 用意しています。
昨年度の千歳道路事務所のCPDS講習等の書類・PCの配置+リモートによるPC配置になっています。 ◆

▼PowerPoint PAGE-14

ではこのような取り組みを行ってどのくらい検査書類が減ったのか?ですが フル電子化others納品統一ルール前の書類箱と今回の書類箱との比較です。
本工事と同規模程度の工事書類を比較しても、このように提出書類が少なくなっているのが明らかにわかります。
右の写真の書類箱は舗装のコアを箱に納めてまだ余裕があります。
道路事務所の倉庫を圧迫している書類を少なくし、広い意味でコスト削減を行っています。 ◆

▼PowerPoint PAGE-15

Othrsの統一ルールの運用については先ほど説明しましたので割愛させていただきます。 ◆

▼PowerPoint PAGE-16

フル電子化・ペーパーレス検定についてまとめます。
①現場検査時に紙資料として用意していた出来形図のファイルや現場概要説明資料などがiPadにPDFとして保存されているので、何冊もの紙資料が必要なくなり、iPadのみとなる。ことにより検査がスムーズに行えます。またiPadを使用することにより、PDFのデータを見せることとなるので、紙媒体を使用していません。、なのでペーパーレスとなり環境対策となります。
②協議簿(meet)の検査時にブックマーク等の工夫をすることにより検査がスムーズに行える。さらにメモ機能を使用すると受け答えもスムーズに行えます。basepageを使用し、添付資料もPCで表示しすることによりペーパーレスで検査を行えます。
③書類をPDF化し、すべてのPDF書類にしおり機能を使用するので検査時にピンポイントで開くことができ、ペーパーレスで検査を行えます。
④othrsを統一化することにより、電子納品したデータが統一ルールにのっとり格納されている為、検査やその後に発注者がデータを探す際に容易に探すことができます。
⑤道路事務所の倉庫を圧迫している書類を少なくし、広い意味でコスト削減を行えます。
以上です御清聴ありがとうございました。 ◆

▼PowerPoint PAGE-17


▼PowerPoint PAGE-18

目次になります。 ◆

▼PowerPoint PAGE-19

取り組みその1 MMSやレーザースキャナよる点群データを使用した架空線調査とその教育の工夫です。
MMSやレーザースキャナ等を使用し車道計測を行うことが多くなっています。
そのデータの活用方法の一例として紹介させていただきます。
MMSのビュアーソフトや・点群処理ソフトなどの計測機能を使用し、架空線の位置・高さを計測し、架空線箇所図に反映させ有効利用するといったものになります。
計測したデータを朝礼時に確認し架空線事故防止教育を行っています。
場所や位置が映像やデータで確認できるため理解が深まります。 ◆

▼PowerPoint PAGE-20

取り組みその1 MMSやレーザースキャナよる点群データを使用した架空線調査とその教育の工夫です。
MMSやレーザースキャナ等を使用し車道計測を行うことが多くなっています。
そのデータの活用方法の一例として紹介させていただきます。
MMSのビュアーソフトや・点群処理ソフトなどの計測機能を使用し、架空線の位置・高さを計測し、架空線箇所図に反映させ有効利用するといったものになります。
計測したデータを朝礼時に確認し架空線事故防止教育を行っています。
場所や位置が映像やデータで確認できるため理解が深まります。 ◆

▼PowerPoint PAGE-21

点群データ利用による架空線調査とその教育の利点としまして
①現場代理人と作業員とでライフライン位置のダブルチェックを行うことができます。
②夜間工事でも昼間の映像やデータを使用することでより現地が理解でき、のちのKY活動が現地KY的要素を含むことができます。
③点群データを使用すると机上でも高さを確認することができます。 代理人だけでは見落とし等のヒューマンエラーが起きる可能性があります。この方法だと作業員(10数人)とのダブルチェックが行え、見落としはほぼ無くなると考えています。 ◆

▼PowerPoint PAGE-22

夜間現場におけるウェアラブルカメラの使用についての利点として
(1)夜間でも照明施設やライトの工夫次第で遠隔確認できます。 夜間でも遠隔確認を行うことにより、検査員の夜間移動による拘束時間の短縮になります。 検査員の次の日の仕事に疲れをなるべく残さないように検査できるので働き方改革につながります。
(2)昼間と同様、移動による化石燃料の削減によるCO2削減で環境対策になります。当社昨年度現場では環境家計簿に記載しました。 以上でothrs格納統一ルールについてと現場での取り組みついて2点ほど紹介させていただきました。 御清聴ありがとうございました。 ◆

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