ID:20221102-759137
「年維持は蚊帳の外ではない建設DXへの本気度」
目的:
§02「年維持に活かす改築事業でのDXの知見」
本講習は、2022年度北海道開発局インフラ奨励賞を受賞した改築工事の知見を、同一企業が請け負う年間維持除雪工事へフィードバックし、働き方改革と維持除雪工事のDX化を強力に促進させる方策を講話するものである。(1)標準的な二次製品類を三次元モデルリングパーツとしてWEB上で公開し、志を同じくする他者とのパーツの共有を活発化させようとする構想が同バンクである。それらのパーツを年維持で活用し、現供用区間の3次元モデル化を促進する試みを紹介する。(2)LiDAR(ライダー)とは、「light detection and ranging(光による検知と測距)」の頭文字をとった言葉である。これは、レーザー光を照射し、物体に当たって跳ね返ってくるまでの時間を計測し、物体までの距離や方向を測定すものであり、手持ちのスマホで簡易に点群取得できる。これを活用し現供用区間の3次元点群データの取得を促進する試みを紹介する。(3~5)GISアプリの徹底活用として、一つ目、維持台帳図をマイマップに描写、日常的に利用しハンズフリーを実現した試みを、二つ目、改築工事における作業員への指示や安全教育にへの活用の試みを、三つ目は、現場に母子を招待しマイマップによる宝探しを行いながら現場見学を行った事例を紹介する。なお、講師の属する企業は2022年度の北海道開発局i-con奨励賞の受賞企業である。
§03 皆で知識ゼロから始めるGIS活用
人口減少と少子高齢化の進展に伴い、建設業において技術者の確保が困難となっており、建設産業の担い手確保・育成に向けて、建設業等の働き方改革の実現は急務となっている。本工事ではGISツールを活用した生産性向上の取り組みを行っており、本論文では本工事で実践している取り組み事例を紹介する。
(1) 皆で知識ゼロから始めるICT活用 現在では普及率が9割を超えたスマートフォンを使用し、常用率が高く、一般に馴染み深いICT・GISアプリケーションを採用することで、従来ではPC等で扱っていたICT技術が作業現場で手軽に活用可能となり、多様性を有した、より高度な道路維持管理を実現した。
(2) これまで実施した維持工事働き方改革への取り組み ICTの活用として、弊社、維持工事作業所独自のホームページを作成し、維持工事に関わるあらゆる情報を共有している。ホームページ上ではこれまでに蓄積した冬季維持管理に関する情報を閲覧でき、管理者が共有権限を編集することで関係者のみに限定した公開が可能となった。また、GISの活用として、大手インターネットサービス会社が提供する地図アプリケーションに日々の道路維持作業で判明した道路情報、附属物情報及び点検結果情報、調査依頼情報など様々な道路情報を地図上に反映させることにより、道路情報の”見える化”を行い、作成したマップ(図-3)をホームページ上やSNSアプリにリアルタイムで情報共有することによりICT・クラウド型GISサービスを活用した効果的な冬季道路維持管理を行ってきた。
§05 「年維持の建設DXへの本気度とやらを見せてもらおうか!」
このパネルディスカッションは、上記の二つの講話を題材に、優れた知見を持つパネラーたちにより論議するものである。
主催:国土交通省 北海道開発局 室蘭開発建設部 苫小牧道路事務所
企画運営:室蘭開発建設部 苫小牧道路事務所 工事安全連絡協議会
日時:令和4年11月2日(水)14:30~17:15 所要時間 2時間45分
場所:室蘭開発建設部 苫小牧道路事務所 1階会議室
住所:〒053-0816 苫小牧市日吉町2丁目1番5号
座標:42.62008018119756, 141.55271156525723
https://goo.gl/maps/qmsCZPJhYXmEPpvRA
継続学習制度(CPDS) 申請先: JCM(一般社団法人 全国土木施工管理技士会)
学習プログラム形態コード:101-1
申請UNIT:3unit
学習履歴:主催者が受講者全員の学習履歴代行申請を行います。
受講料:無料
その他:完全予約制です。当日の飛び入り受講は出来ません。
注意事項
(1)会場ではマスクの着用し、入口で指先消毒をお願いします。
(2)当日は自社出発時に必ず検温をし、発熱や体調不良のある場合受講をひかえてください。
(3)CPDS受講確認のため、本人確認を行います。CPDS技術者証を受付にて提示して下さい。
(4)学習履歴代行申請を行うにあたり、確認照合のためCPDS技術者証のコピー(写真撮影)を行わせていただく場合があります。
(5)CPDS技術者証の期限切れが見受けられますのでご注意下さい。
(6)管理技術者資格者証をお持ちの方は受講中、着用して下さい。
(7)途中入場及び途中退場された方には、代行申請を行いません。
(8)unitの給付を必要としない方は、受付にて所属と氏名のみ記入いただきます。
式次第
№ | 開始 時間 | 終了 時間 | 所要 時間 | 内容及び講師名 |
---|---|---|---|---|
1 | 14:30 | 14:35 | 0:05 | CPDS認定unit発給の注意事項及び開会宣言 司会:苫小牧道路事務所工事安全連絡協議会 日高道部会長 佐藤 順也(さとう じゅんや) |
2 | 14:35 | 14:50 | 0:15 | 「年維持に活かす改築事業でのDXの知見」 (1)改築事業で作成した三次元モデルリングパーツバンクを年維持で活用する。~三次元モデルリングパーツバンク構想~ (2)スマホからLiDAR(ライダー)により点群取得し活用する。 (3)GISアプリの徹底活用~維持台帳図をマイマップに描写~ (4)GISアプリの徹底活用~改築工事の作業指示をマイマップで~ (5)GISアプリの徹底活用~現場に母子を招待しマイマップによる宝探し~ 講師:株式会社出口組 工事部 工事係長 小笠原 裕輔 (おがさわら ゆうすけ) |
3 | 14:50 | 16:45 | 1:55 | 「皆で知識ゼロから始めるGIS活用」 (1)皆で知識ゼロから始めるICT活用 (2)これまで実施した維持工事働き方改革への取り組み ア ICTの活用 イ GISの活用 講師:株式会社玉川組 工事部 維持課 係長 舟見 群章 (ふなみ ともあき) |
4 | 16:45 | 16:50 | 0:05 | 休息・換気 |
5 | 16:50 | 17:10 | 0:20 | パネルディスカッション「年維持の建設DXへの本気度とやらを見せてもらおうか!」 コーディネイター:室蘭開発建設部 苫小牧道路事務所 第2工務課 第2工務係員 佐野 涼花(さの すずか) パネラー:株式会社出口組 工事部 工事係長 小笠原 裕輔 (おがさわら ゆうすけ) 株式会社玉川組 工事部 維持課 係長 舟見 群章 (ふなみ ともあき) 株式会社フクタ 執行役員 工事部長 醜茶 敏美 (しこちゃ としみ) HG企画代表 樋口 忠(ひぐち ただし 元永井工業株式会社所属) 株式会社日興テクノ 川本 勤(かわもと すすむ) 株式会社手塚組 常務取締役 北上 鉄人(きたがみ てつと) |
6 | 17:10 | 17:15 | 0:05 | 質疑応答及び閉会 司会:苫小牧道路事務所工事安全連絡協議会 日高道部会長 佐藤 順也(さとう じゅんや) |
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